2010年08月08日

聞こえないはずなのに聞こえる人がいるのは何故??

最近、モスキート音という音が話題になることがあります・・(モスキートノイズと呼ぶ人もいますが、モスキートノイズには別の意味もあるので、モスキート音とします)

これは、若い人には聞こえるけど、大人には聞こえない音と定義されていて・・概ね17KHz以上から可聴帯域上限の20KHzまでの音のことのようです。

ただ、聴力には個人差があるので、若くても聞こえない人もいれば、大人でも聞こえる人もいます。

そこで、よくモスキート音を話題にしているサイトやブログでは、音を試聴できるようにしてあり、概ね15KHzくらいから1KHz刻みで18KHzや19KHzまでの音が用意されています。

ただ、これが聞こえなくても、耳が原因ではないことも多々あります・・パソコンに付いている小さなアナログ回路で高音まで出すのは難しい場合もあるし、ノートパソコンのスピーカーは良い物を使っているといっても、おまけで付いてるようなスピーカーが大半で、20KHzまで再生できない物が多いと考えられること・・ヘッドフォンを使っても、若者がよく使う小さなヘッドフォンではうまく再生できないというケースが考えられます。

昨夜、あちこちのサイトで試聴していましたが・・・

ふと、本当に音が出ているのか・・という疑問を持ち・・周波数解析してみました。

モスキート音19KHzこれは19KHzの所に置いてあった音源を解析した物・・

確かに19KHzにピークがある音が入っています・・

つまり、高音まで十分出せる機器を使えば、これは何らかの音が出るはずです・・

19KHzということで、一応、大人は聞こえず、若者だけが聞こえると言われる音になります・・




ところが、中には20KHzを超えた音を置いている所もあり、その音が聞こえたとコメントしている人が多数いるのに驚いた・・20KHzを超える音は可聴帯域ではないので、超音波です・・超音波が聞こえる??何かの間違いではないかと、ちょっと解析してみました。

モスキート音20KHz20KHzの音とされるものです・・

解析の結果、20KHzにピークを持つ音が入っていることが分かります。

可聴帯域上限ですが、この音が聞こえる人はある程度いるはずです。

しかし、驚いたのはこれより高い周波数の音が聞こえるという主張・・しかも多くの人が聞こえたと書いている・・


私は、とりあえず、21KHzの音を聞いてみたが、ボリュームを上げてもパソコンの動作ノイズしか聞こえない・・というか、パソコンの動作ノイズは小さな音なので、ここで、何か普通の音が出ると、どかーんといった感じになります(汗)

そして、怪しいのは、これがMP3などの圧縮音源であることです・・

ITホワイトボックスで説明していたのを見た方もいるかもですが、圧縮音源とは、どうやって圧縮するか・・それは人間の耳に聞こえない音のデータを省いていくという手法が使われます・・

ITホワイトボックスでは、大きな音の近くの音は聞こえないマスキング効果で説明していましたが、もう一つ重要なのは、人間の耳の特性で聞こえない音も省くことです・・

これには20KHzを超える超音波も省く対象になります・・もともと聞こえないとされているからです・・また、多くの人で15KHz以上の音をカットしてもほとんど違いが分からないという理由で、圧縮するエンコーダーによってはそれくらいからカットする場合もあります。


では、多数の人が聞こえたとコメントしていた21KHzの音を解析したら・・・










































モスキート音21KHzは?????????????

音が入っていない・・・21KHzに何の音も無い上に・・・・全体が-100dBの雑音しか入っていない・・・

では、この音が聞こえたと言う方は、何が聞こえたのでしょうか??????

音源には音は入っていないのですから、本来は何も聞こえないはずです・・音量を上げると雑音が聞こえるだけのはずです・・・


とても不思議でした・・・(汗)

kensan156m at 23:40│Comments(2)TrackBack(0) 音楽・オーディオ・ビデオ関係 

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この記事へのコメント

1. Posted by はやぶさ いさむ。♪   2010年08月09日 22:03
5 むかしよくメーカーが競っていた高音。

実際には聞こえにくい音だから圧縮音源ではカット
したり、ホフマンコーディングみたいに
デジタルの並びを符号化していますから、
本当に高音の出る音楽機器はないのかも知れませんね。
郵便局に勤めていたとき、聴力検査で多くの人が
高音が聞こえなくて失格になっていました。
わたしはかすかに聞こえたけれど検査官に訊いたら
その音でも10KHzでした。
モスキート音のCDとかアマゾンで売っていますが
私には何も聞こえないし、実際に機械の方も
その音を忠実に出していないかも知れません。
逆に聞こえる人は、夜のコンビニとか辛いと
思います。
2. Posted by けん   2010年08月09日 23:22
>はやぶさいさむさん
カセットデッキでも23KHzとかパイオニアなどは30KHzくらいまで録音可能という品がありましたね・・

でも、概ね15KHzまで再生できれば、音質にはあまり影響なかったわけです・・

同時に、人間は低い音も聞こえにくいのです・・よく、重低音が出て欲しいと言う方も多いのですが、重低音が満足に出ていると感じるときの音量は相当な大音量になります・・つまり、一般の住宅街ではそんな大きな音は近所迷惑になります。

高音質とは低音も高音も出ている・・ではなく、実は、元の音に近い音と感じられる音が出ているかどうかなのです。

楽器の多くが10KHz以下で、それ以上は音色を構成する倍音成分になります・・また低音も概ね40Hzくらいまでしか普通の楽器では出ません・・大きな打楽器でもあまり低い音は出てないのです。

ちなみに、聴力検査ですが、普通は8KHzまで調べます・・つまり10KHzまで聞こえていればほぼ大丈夫です・・人間の声は数百Hz〜4KHzくらいの間なので、その帯域が聞こえれば、コミュニケーションに問題はないと思います。

モスキート音・・CDなら圧縮してないので、20KHzまできちんと入っているでしょう・・でも圧縮音源の場合、20KHzより低い音でも、カットされる場合があります。

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