2010年06月24日

RAID構成について補足

先日ハードディスクが故障した場合でもデータを保持できるシステムとしてRAID構成の記事を書きましたが・・

例えば、2台のハードディスクの両方に同じデータを入れて、片方のハードディスクが故障してもデータもシステムも消えずに残るRAID1構成・・あるいは3台のハードディスクを使うRAID5構成においてデータを保持してパソコンを復旧可能なのは、ハードディスクの物理的障害によってデータを読み出せなくなるとか、ハードディスクの一部がトラブルを起こし、一部のデータが壊れたという場合には有効な手段です。

しかし、例えばWindowsの調子がおかしくなったとか、誤操作によって、データを壊してしまい、セーフモードでしか起動しないようになったという場合にはRAID構成にしていても、ハードディスクには不安定になったWindowsのシステムや、壊れたデータが入ってしまうので、こういった場合はRAID構成にしていても、復旧は難しいです。

そういったトラブルからの復旧はハードディスク1台を使ったPCと同じことをすることになります・・まず、システムの復元を使ってみるとか、どうやっても不安定なままなら、再インストールとなります。

RAID構成は、ハードディスクの機械的なトラブルに対応するシステムで、Windowsが不安定になってしまったり、ソフトが動かなくなった・・というトラブルには効果がないです。

ただ、普通に使っていると、そんなにWindowsが不安定になることはないです・・不安定になる場合、何らかの原因があり、その原因を取り除けば再インストールしなくても復旧できます。

ハードディスクが機械的に壊れた場合、全てのデータが消える場合もあります・・RAID構成は、そういうトラブルを未然に防ぐシステムです。

kensan156m at 20:41│Comments(4)TrackBack(0) 電気・通信・PC等 

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この記事へのコメント

1. Posted by はやぶさ いさむ。♪   2010年06月28日 22:29
5 そうでしたか…

「Windowsの調子がおかしくなったとか、
誤操作によって、データを壊してしまい、
セーフモードでしか起動しないようになった
という場合にはRAID構成にしていても、
ハードディスクには不安定になったWindowsの
システムや、壊れたデータが入ってしまうので、
こういった場合はRAID構成にしていても、
復旧は難しい」とかかれていますが、
わたしのPCが修理に行くきっかけは、Windowsがオカシクなったときです。
RAID構成にすれば万事無事かと思ったら違うのですね。
毎回、不安定になるとシステムの復元をさせられ、
セーフモードでしか起動できなくなり、
サポートの通り設定を変更して起動不能になります。
2. Posted by けん   2010年06月28日 23:59
>はやぶさいさむさん
はやぶさいさむさんのブログ、以前の記事まで見ましたが・・普通なら、あそこまでパソコンが不調になることは無いです・・

家など、3年くらい、再インストールなしで動いているPCもあります。現在も正常に動いています。

よくWindowsは不具合だらけで出荷されると言われることがありますが・・それでも、あそこまで酷い状況になることはないです。

つまり、パソコンは異常はない、Windowsのシステムにも本当は異常はない・・それ以外の理由で不安定になるのではないかと・・・・・他の方のPCを含め、いくつものPCを見てきた経験からは、そう感じます。

自作PCも、不安定だったと最新の記事に書いていますが・・その解決には、システムの復元もWindowsの再インストールも行っていません。

それでも安定化させました、100時間を超えて正常にエラーなしで動きました。

メーカーの量産品のPCで100時間を超える試験を行うことはないと聞いています・・ロットの中の一部を取り出し、それで耐久試験をするだけで、お客様に販売されるPCでそんな試験はしていません。

実はPCを安定して動かすのも重要な技術です・・サポートでは教えてくれない技術もあるのです・・それは、早い人なら半年PCを使えば身につけます。

そのためには、たくさんのトラブルに遭遇する方がよいと言われています。その都度、自力で解決すると、解決策を多数身につけられます。

まずは、そういった技術を身につけ、トラブルが起きたPCを復旧させる経験を積むのが重要ではないかと思います。
3. Posted by はやぶさ いさむ。♪   2010年06月30日 18:11
そうですか…

今も、VISTAのPCを修理に出していますが
東芝のエンジニアでもわからないと言われて
正直、困っています。

プロでもわからないことは、わたしには
ぜったいにわからないです。
残念です。。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
4. Posted by けん   2010年06月30日 20:45
>東芝のエンジニアでもわからないと言われて
>プロに分からないことは・・

全くその通りだと思います・・技術者が分かるのは、おかしくなったパソコンのどの部分がおかしいかだけです。その部分を修復したり取り替えるだけです。

何故、その部分がが何度もトラブルを起こすのか・・これを知っているのは技術者ではなく、使っている人なのです。

つまり、パソコンに何か手を加える・・ソフトをインストールするとか、周辺機器を取り付けるとか、Windowsを更新するとか・・それらが原因であることが非常に多いです。

実は、著名メーカーのプリンタでも、それを接続する行為は、すでに自己責任となります・・それでおかしくなった場合は、PCメーカーの技術者は、「プリンタメーカーにお問い合わせください」ということになります。

まだ、おかしくなったきっかけが分かる場合はよいのですが・・多くの人は、パソコンに何か手を加えた後に、少し不調になっていても気がつきません・・

例えて言えば、小さな傷は分からない・・しかし、その傷が徐々に大きくなり、不具合として発症します。

パソコンに、いつ、何をした、その結果、パソコンに小さなエラーが出ているか出ていないか・・それらまで報告しないと、技術者でも何が原因か分かりません。

実は、エラーメッセージは画面に出て無くても、パソコン内部で小さなエラーが頻繁に起きている場合があります・・これを常に把握しておくことも重要です。

そして、パソコンメーカーが動作を保証できるのは、出荷時の状態で使っている場合のみで、何かをつないだり、何かをインストールすれば、パソコンメーカーではサポートできないことになります。

結局「周辺機器メーカーやソフトメーカーにお問い合わせください」となります。

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