2010年06月22日

どんなに信頼性のあるハードディスクでも飛ぶときは飛ぶ

大半のパソコンにハードディスクが搭載され、ソフトやWindowsなどのシステム、そしてデータがその中に入っています。

しかし、どんなに信頼性が高いと言われるメーカーの物を使っても、ハードディスクが吹っ飛ぶ(クラッシュ)することを防ぐことはできません。

それも、寿命に近づいて調子が悪くなっていく場合は、前兆現象が起きるので、それを察知したら、取り替えるなどの対策を行えるのですが・・・突如、クラッシュしてしまうことも多々あります。

ハードディスクが純電子的に記録するものではなく、機械的にヘッドを動かし、ディスクをモーターで回して、ヘッドでディスクに磁気として記録する方式のため、機械部分が壊れることを0%にすることが無理なのです。

しかし、それでは、安心して使えません・・特に、最近はハードディスクの容量が大きくなり、500GBとか1TB、2TBという容量の物を搭載しているPCも多々あります。

バックアップに光学ディスクで容量の大きなブルーレイを使うとしても、データをため込むと、バックアップ作業は時間がかかってしまいます。

そこで、ハードディスクの信頼性を高める技術が過去からあります・・それがRAID(レイド)構成です。




理論上は、RAID1から6までありますが・・主に使われるのはRAID1とRAID5・・それと、信頼性は犠牲になるが、速度が向上するRAID0です。自作でRAID構成にする場合、高速化を狙ってRAID0にする場合が多いようです。

RAID1とRAID5これが、RAID1とRAID5構成です・・

RAID1は最低2台のハードディスクを使い、2台のハードディスクに全く同じデータを記録します・・2台のハードディスクが同時にクラッシュする確率は非常に低いという事実をもとに考えられたものです・・片方のハードディスクがクラッシュしても、データは保持されます・・クラッシュしたハードディスクを取り替えると、そのまま、再構築され、すぐに稼働できます。

欠点は、2台使っても1台分の容量しかない(同じデータを重複して記録するため)・・書き込みは1台で使うより少々遅いという点です。

RAID5は最低3台のハードディスクを使い、3台のハードディスクに同じデータは入れません・・2台に別々のデータを入れ、もう一台にパリティデータを記録します・・

2台に別々のデータが記録できることから高速化が可能な上、3台のうち1台がクラッシュしても残り2台からデータを復旧できます。

容量は3台で2台分になります。

RAID0そして、自作でよく使われるRAID0構成・・

2台のハードディスクに別のデータを記録し、アクセスは両方のハードディスクに同時に行う、よって、理論上は1台より2倍の速度が期待できます・・

また、容量も2台分の容量となります・・ただし、信頼性は1台の時より悪くなります・・2台のうち1台がクラッシュするだけで、データの復旧は不可能です。


実は、自分の自作PCにハードディスクが2台搭載されていると以前書きましたが・・1TBのハードディスク2台を使ってRAID1構成にしてあります。つまり、片方のハードディスクがクラッシュしてもデータは保持されるシステムです。

メーカー製PCでは、あまり採用されていませんが、自作ではRAID構成ができるようになっているマザーボードが多いです。

kensan156m at 23:56│Comments(2)TrackBack(0) 電気・通信・PC等 

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この記事へのコメント

1. Posted by はやぶさ いさむ。♪   2010年06月23日 22:22
5 貴重な情報です。

自作PCなら使える機能としては最高です。
ノートPCを買い損ねたので、自作しようと
考えていますがHDDの使い方を知らなかったので
とても勉強になりました。
ショップブランドのエッグにするか迷ってましたが
自作化決定と言っても過言ではないです。
ありがとうございます。がんばろ。もうすぐ
給料日なんです。(*^-^)
2. Posted by けん   2010年06月23日 23:41
>はやぶさいさむさん
自作だと、こういった機能が使える物もありますが・・自作の場合、サポートは一切無いので、トラブルが起きた場合、自分で解決するしかないデメリットもあります。

また、自作といっても、単純に組み立てるだけですが・・それぞれの規格を事前に知っておくことや、パーツの特徴をメーカーサイトなどで調べておかないと、組み立てても動かなかったとか、性能を十分出せないといった問題もあります。

まず、パーツ(部品)を選ぶ段階から自作はスタートします・・自分がどのような目的のPCにしたいかによって、選ぶべき部品は違ってきます。

高性能を狙う場合はそういう部品を選ぶ必要があるし、小型マシンを狙う場合は、やはり、それにあった部品を選んでおく必要があります。

それと、Windowsは自作の場合、パッケージ版より安価に入手できるDSP版を使う人が多いようです。これは、一緒に購入した部品と一緒に使うことが条件の物で、メーカー製PCのプレインストール版のWindowsに近いものです。

パーツ選びで困ったときに店員に相談すると、ある程度のアドバイスをしてもらえる場合もありますが・・店員の言ったとおりの部品を買っても動かないケースがあります・・その場合も自己責任になるので、すぐに部品を購入せず、下調べをして自作PCの設計をしていくのがよいと思います。

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