2010年05月26日
サブマシンのハードディスク交換
写真のノートパソコンは、2年ほど前にサブマシンとして、中古で安価に手に入れた東芝製ダイナブック・・愛称は「PCまさみ」です。
当初は、メモリを中古品で増設したら大幅に速くなったので、その状態で使っていましたが・・
ハードディスクの残り容量が少なくなってきたことと、SATAのハードディスクなのに転送速度がかなり遅く、Windowsの起動の時や、ソフトを起動したとき、あるいは、画像などサイズの大きなデータを読み込むときに、速度低下の原因となっていました。
実際に、クリスタルディスクマークで測定すると、シーケンシャルリード(連続読み込み)でも28MB/sと、かなり遅いです。
この速度では、最近のミニノートより遅いことになります。
それで、もともと中古なので、保証が効かないこと・・トラブルは自分で解決しないといけない物なので、ハードディスクの交換を試みることにしました。
なお、メーカー製パソコンの場合、メモリの増設以外のことを内部にすると、保証期間中でも保証が切れ、改造品は最初から修理を受け付けてくれないので、ハードディスク交換は、それなりにリスクがあること・・また、ここで書いてあることは、私のパソコンではこうなったというだけで、同じ機種であっても、同じ結果にならない場合があることに留意してください・・改造の時は自己責任でお願いします。
当初は、メモリを中古品で増設したら大幅に速くなったので、その状態で使っていましたが・・
ハードディスクの残り容量が少なくなってきたことと、SATAのハードディスクなのに転送速度がかなり遅く、Windowsの起動の時や、ソフトを起動したとき、あるいは、画像などサイズの大きなデータを読み込むときに、速度低下の原因となっていました。
実際に、クリスタルディスクマークで測定すると、シーケンシャルリード(連続読み込み)でも28MB/sと、かなり遅いです。
この速度では、最近のミニノートより遅いことになります。
それで、もともと中古なので、保証が効かないこと・・トラブルは自分で解決しないといけない物なので、ハードディスクの交換を試みることにしました。
なお、メーカー製パソコンの場合、メモリの増設以外のことを内部にすると、保証期間中でも保証が切れ、改造品は最初から修理を受け付けてくれないので、ハードディスク交換は、それなりにリスクがあること・・また、ここで書いてあることは、私のパソコンではこうなったというだけで、同じ機種であっても、同じ結果にならない場合があることに留意してください・・改造の時は自己責任でお願いします。
もともと搭載されているハードディスクはシーゲート製の80GBの5400回転/分の物・・
それを、写真の日立GST製の200GBの7200回転/分の物と取り替えることにしました・・写真のハードディスクは予備として置いてある物なので、新たにハードディスクを購入しなくてもハードディスク交換ができるので、これを取り付けることにしました。
毎分7200回転なので、ノートパソコン用としては高速なハードディスクです・・同時に、容量が2倍以上にアップします。
すでに開封していることに気がついたと思いますが・・・実は、Windows 7を入れてテストする時に使った物で、一度は使っています。
まず、ハードディスクの内容をそっくり移行させるソフトを使い(今回はハードディスクマネージャを使いましたが、同じようなソフトはいろいろ販売されています)怪しいパーツでPCにつなぎ、内蔵ハードディスクの内容を、日立GSTのハードディスクに移行します。
この方法の利点は、取り替えたら、再インストールしなくてもすぐに使えることです。ソフトの値段を考えると、ハードディスクだけ取り替えて、再インストールする方もいます・・
しかし、このパソコンはハードディスク内の隠し領域にリカバリ領域があり、そこから再インストールします・・つまり、単純にハードディスクを取り替えても、インストールができないのです(苦笑)
もちろん、移行した後に、うまくリカバリ領域が機能しなくなる危険も考慮して、事前に、リカバリディスクを作成しておきました。
ハードディスクの取り外しにかかります・・電源をコードを外し、バッテリーも外します・・
実は、このPCの左下の蓋の下にハードディスクがあるのは以前から知っていました・・ハードディスクの部分に蓋がある場合、この蓋を開けてハードディスクに何かをするために付いているわけです・・私は、取り付け、取り外しのためにあるのだと思いましたが・・少し引っ張ってみても動きません・・
それで、万が一中で固定されていたら、強く引っ張って他の部分を壊してもいけないのと、今までは、このハードディスクで十分だったので、そのままにしていましたが・・
知人から、どうやら固定されていないようだと情報が入り、私が確認を兼ねて、取り外しができるかどうか・・それを試す人柱になることになりました(爆)
この蓋は小さなネジ一本で固定されています・・
他のネジを回さないように気をつけてください・・
ネジが外せても蓋は簡単には取れません・・それは、本体にがちっとはまるようになっているからです・・ただ、ドライバーを入れている部分に本体と蓋の間の隙間があります・・
ここを引っかけてあげると、蓋ががちんと取れます。
蓋を外した状態です・・
初期搭載されているシーゲート製ハードディスクが見えます・・
このハードディスクを左方向へ力を少し入れて引っ張ると・・見事外せました。
なお、修理するときは、最初のハードディスクが入っていないと受け付けてもらえません・・このハードディスクは大切に保管することになります。
取り外した所です・・
ハードディスクには接続インターフェースの違いで、新しい方式のSATA規格と、以前からあるIDE規格があります・・
IDE規格を拡張した規格にウルトラATAという規格があり、当初はATA33でしたが、その後、ATA66、ATA100、ATA133と出たので、PATA規格と呼ぶこともあります・・
PATAのPはパラレル・・つまり並列です・・SATAのSはシリアル・・つまり直列です・・パラレルの場合、数十本の端子やケーブルでデータを転送しますが、ケーブルが太くなる、速度が上がると、全ての信号のタイミングを合わすのが難しいなどの問題を理由でシリアル方式が考案されました・・
1本の信号線で(恐らくもう少し線はあると思うけど)データを送ります・・クロックを速くすれば、大量のデータが転送でき、ケーブルも細くできる・・という利点があり、現在ではSATA方式が主流です。
現在販売されているハードディスクの場合SATA2規格が大半です・・SATAに対応していても、SATA2規格の物は認識しないパソコンがあるので、要注意です。
日立GST製のハードディスクを取り付けました・・
元々ついていたシーゲート製のハードディスクがSATA・・この日立GSTの物もSATAなので、問題ないと考えています・・
しかし、部品には相性問題があり、時には理屈上は動くはずなのに、うまく動かない場合もあります・・・
蓋を取り付けて、バッテリーを付けて・・コンセントをつないで・・祈るような気持ちで、電源ボタンを押す・・・
見事、起動しました・・(^。^;)ホッ
しかし、まだ、やらないといけないことが残っています・・それは、200GBのハードディスクなのに、データの移行の時に、サイズを変更しておらず、80GB分しか使っていない状態だからです・・
しかも、やっかいなことに、隠し領域のリカバリ領域がちょど真ん中あたりに来てしまっています。
Windowsから見ると、111GBも未使用のままです・・
そして、リカバリ領域が真ん中にあります・・つまり、普通の方法ではCドライブやDドライブの容量を増やすことは難しいとなります・・
しかし、今では、そういったこともソフトでできる時代になっています・・
そういったソフトの一つ「パーティションコマンダー」を起動させます・・
そして、リカバリ領域を一番後ろに移動させ、Dドライブを70GB以上、Cドライブを100GB以上確保するように、操作しました。
何故、Dドライブの容量を多めに確保するかは、マイドキュメントなどのデータが全てDドライブに入るように、データ・システム分離方式を使っているからです。
操作が終わったら再起動・・一度立ち上がったところで、再度再起動を要求しきますので、また再起動・・・
そして、Windows上から見てみると、リカバリ領域が一番後ろ(右側)になっています、CドライブもDドライブも、ほぼ目論見通り確保できました・・
なお、200GBのハードディスクといっても、ハードディスクの容量計算方法はメモリなどとは違うので、実際には186GBが利用できます・・そのうち4GBほどはリカバリ領域なので、使えません・・
リカバリ領域も移行できていますが・・リカバリ領域を使ったリカバリが可能かどうかは分かりません・・再インストールが必要な状態になったときに初めてそれのテストができます(苦笑)・・できれば、再インストールが必要な状態になってほしくないです。
改造前と同じソフトで速度チェック・・
シーケンシャルリード(連続読み込み)は約58MB/sと改造前の2倍に速度向上しています。
実際に使っていて、ソフトが開く時間などが短縮化・・速いです・・Windowsの起動時間も40秒短縮されました。(2分20秒から1分40秒に)
改造前は残り10GBだった、Cドライブ・・
十分な容量を確保できました・・これだけあれば、普通の使い方なら問題にならない容量です。Windows 7を入れても余裕があると思います。
残り2GBだったDドライブは、大幅に容量アップして、十分余裕ができました・・・
その後、問題が起きないかテストしていますが・・今のところ特に問題なく動いています・・
なお、著作権保護機能を搭載した音楽ソフトや動画ソフトで管理している音楽や動画データをそのまま移行させると使えなくなる場合があります・・それぞれのソフトの説明書を読んで、ライセンスごとバックアップして、移行後に復元する必要がある場合は、その操作を交換前と交換後に行ってください・・ソフトによっては、音楽データや動画データが使えなくなる場合があるので、説明書にそう書いてある場合は、ハードディスクの取り替えは、よく考えてからにしてください。
それを、写真の日立GST製の200GBの7200回転/分の物と取り替えることにしました・・写真のハードディスクは予備として置いてある物なので、新たにハードディスクを購入しなくてもハードディスク交換ができるので、これを取り付けることにしました。
毎分7200回転なので、ノートパソコン用としては高速なハードディスクです・・同時に、容量が2倍以上にアップします。
すでに開封していることに気がついたと思いますが・・・実は、Windows 7を入れてテストする時に使った物で、一度は使っています。
まず、ハードディスクの内容をそっくり移行させるソフトを使い(今回はハードディスクマネージャを使いましたが、同じようなソフトはいろいろ販売されています)怪しいパーツでPCにつなぎ、内蔵ハードディスクの内容を、日立GSTのハードディスクに移行します。
この方法の利点は、取り替えたら、再インストールしなくてもすぐに使えることです。ソフトの値段を考えると、ハードディスクだけ取り替えて、再インストールする方もいます・・
しかし、このパソコンはハードディスク内の隠し領域にリカバリ領域があり、そこから再インストールします・・つまり、単純にハードディスクを取り替えても、インストールができないのです(苦笑)
もちろん、移行した後に、うまくリカバリ領域が機能しなくなる危険も考慮して、事前に、リカバリディスクを作成しておきました。
ハードディスクの取り外しにかかります・・電源をコードを外し、バッテリーも外します・・
実は、このPCの左下の蓋の下にハードディスクがあるのは以前から知っていました・・ハードディスクの部分に蓋がある場合、この蓋を開けてハードディスクに何かをするために付いているわけです・・私は、取り付け、取り外しのためにあるのだと思いましたが・・少し引っ張ってみても動きません・・
それで、万が一中で固定されていたら、強く引っ張って他の部分を壊してもいけないのと、今までは、このハードディスクで十分だったので、そのままにしていましたが・・
知人から、どうやら固定されていないようだと情報が入り、私が確認を兼ねて、取り外しができるかどうか・・それを試す人柱になることになりました(爆)
この蓋は小さなネジ一本で固定されています・・
他のネジを回さないように気をつけてください・・
ネジが外せても蓋は簡単には取れません・・それは、本体にがちっとはまるようになっているからです・・ただ、ドライバーを入れている部分に本体と蓋の間の隙間があります・・
ここを引っかけてあげると、蓋ががちんと取れます。
蓋を外した状態です・・
初期搭載されているシーゲート製ハードディスクが見えます・・
このハードディスクを左方向へ力を少し入れて引っ張ると・・見事外せました。
なお、修理するときは、最初のハードディスクが入っていないと受け付けてもらえません・・このハードディスクは大切に保管することになります。
取り外した所です・・
ハードディスクには接続インターフェースの違いで、新しい方式のSATA規格と、以前からあるIDE規格があります・・
IDE規格を拡張した規格にウルトラATAという規格があり、当初はATA33でしたが、その後、ATA66、ATA100、ATA133と出たので、PATA規格と呼ぶこともあります・・
PATAのPはパラレル・・つまり並列です・・SATAのSはシリアル・・つまり直列です・・パラレルの場合、数十本の端子やケーブルでデータを転送しますが、ケーブルが太くなる、速度が上がると、全ての信号のタイミングを合わすのが難しいなどの問題を理由でシリアル方式が考案されました・・
1本の信号線で(恐らくもう少し線はあると思うけど)データを送ります・・クロックを速くすれば、大量のデータが転送でき、ケーブルも細くできる・・という利点があり、現在ではSATA方式が主流です。
現在販売されているハードディスクの場合SATA2規格が大半です・・SATAに対応していても、SATA2規格の物は認識しないパソコンがあるので、要注意です。
日立GST製のハードディスクを取り付けました・・
元々ついていたシーゲート製のハードディスクがSATA・・この日立GSTの物もSATAなので、問題ないと考えています・・
しかし、部品には相性問題があり、時には理屈上は動くはずなのに、うまく動かない場合もあります・・・
蓋を取り付けて、バッテリーを付けて・・コンセントをつないで・・祈るような気持ちで、電源ボタンを押す・・・
見事、起動しました・・(^。^;)ホッ
しかし、まだ、やらないといけないことが残っています・・それは、200GBのハードディスクなのに、データの移行の時に、サイズを変更しておらず、80GB分しか使っていない状態だからです・・
しかも、やっかいなことに、隠し領域のリカバリ領域がちょど真ん中あたりに来てしまっています。
Windowsから見ると、111GBも未使用のままです・・
そして、リカバリ領域が真ん中にあります・・つまり、普通の方法ではCドライブやDドライブの容量を増やすことは難しいとなります・・
しかし、今では、そういったこともソフトでできる時代になっています・・
そういったソフトの一つ「パーティションコマンダー」を起動させます・・
そして、リカバリ領域を一番後ろに移動させ、Dドライブを70GB以上、Cドライブを100GB以上確保するように、操作しました。
何故、Dドライブの容量を多めに確保するかは、マイドキュメントなどのデータが全てDドライブに入るように、データ・システム分離方式を使っているからです。
操作が終わったら再起動・・一度立ち上がったところで、再度再起動を要求しきますので、また再起動・・・
そして、Windows上から見てみると、リカバリ領域が一番後ろ(右側)になっています、CドライブもDドライブも、ほぼ目論見通り確保できました・・
なお、200GBのハードディスクといっても、ハードディスクの容量計算方法はメモリなどとは違うので、実際には186GBが利用できます・・そのうち4GBほどはリカバリ領域なので、使えません・・
リカバリ領域も移行できていますが・・リカバリ領域を使ったリカバリが可能かどうかは分かりません・・再インストールが必要な状態になったときに初めてそれのテストができます(苦笑)・・できれば、再インストールが必要な状態になってほしくないです。
改造前と同じソフトで速度チェック・・
シーケンシャルリード(連続読み込み)は約58MB/sと改造前の2倍に速度向上しています。
実際に使っていて、ソフトが開く時間などが短縮化・・速いです・・Windowsの起動時間も40秒短縮されました。(2分20秒から1分40秒に)
改造前は残り10GBだった、Cドライブ・・
十分な容量を確保できました・・これだけあれば、普通の使い方なら問題にならない容量です。Windows 7を入れても余裕があると思います。
残り2GBだったDドライブは、大幅に容量アップして、十分余裕ができました・・・
その後、問題が起きないかテストしていますが・・今のところ特に問題なく動いています・・
なお、著作権保護機能を搭載した音楽ソフトや動画ソフトで管理している音楽や動画データをそのまま移行させると使えなくなる場合があります・・それぞれのソフトの説明書を読んで、ライセンスごとバックアップして、移行後に復元する必要がある場合は、その操作を交換前と交換後に行ってください・・ソフトによっては、音楽データや動画データが使えなくなる場合があるので、説明書にそう書いてある場合は、ハードディスクの取り替えは、よく考えてからにしてください。
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この記事へのコメント
1. Posted by はやぶさ いさむ。♪ 2010年05月29日 23:53
すごい。
わたしのWinXPのノートPCも同じようにしたいけど
難しいので今は様子見します。
貴重な記事を書いていただき、ありがとうございます。
とても勉強になりました。(*^-^)/
わたしのWinXPのノートPCも同じようにしたいけど
難しいので今は様子見します。
貴重な記事を書いていただき、ありがとうございます。
とても勉強になりました。(*^-^)/
2. Posted by けん 2010年05月30日 00:16
>はやぶさいさむさん
予算があれば、買い換えるのが一番いいのですが・・
予算が無いので、こうやって改造して、延命しています。家で改造されてないパソコンは、別居している家族を含めてもほとんどありません・・
新品を買わず、中古で手に入れて、改造してパワーアップする・・最近は、そんな路線です。
上のPCは、今回の改造で、Windows 7を動かせるくらいになったと考えています。うまく使えば、10年くらい使えるかもしれません。
予算があれば、買い換えるのが一番いいのですが・・
予算が無いので、こうやって改造して、延命しています。家で改造されてないパソコンは、別居している家族を含めてもほとんどありません・・
新品を買わず、中古で手に入れて、改造してパワーアップする・・最近は、そんな路線です。
上のPCは、今回の改造で、Windows 7を動かせるくらいになったと考えています。うまく使えば、10年くらい使えるかもしれません。