2010年01月29日

Intel製CPU A110が搭載されたPCにWindows7プロフェッショナルのインストールを試みる

私のミニノートパソコンにはインテル製のA110というCPUが搭載されています。動作周波数は800MHz・・Windows7は動作条件としてCPUは1GHz(1000MHz)以上と書いてありますが・・はたして、800MHzのA110を搭載したPCにインストールして動くか、テストしてみることにしました。

なお、パソコンには1GBのメモリが搭載されています。

Intel A110をCPU-Zで見る単に型番のA110だけではどのアーキテクチャのCPUか分かりませんが・・

CPU-Zで見ると、ペンティアムMのマークが出ます・・

そう、ペンティアムMの省電力版・・その上で二次キャッシュメモリをペンティアムMの2MBから512KBへ1/4に減らしたモデルであることが分かります。

クリスタルマークのCPUの性能を見ると、ノースウッドコアのペンティアム4系セレロン1.5GHz相当の性能と判断しています・・

つまり、CPUが800MHzでも能力的には1GHz以上ある・・しかし、Windows7をインストールする時に、CPUのチェックをして1GHz未満だったらインストールできないのか、調べることに・・



Intel A110をクリスタルCPU IDで見る本来ペンティアムMの二次キャッシュメモリを減らしたCPUはセレロンMと呼ばれますが・・

クリスタルCPU IDでもペンティアムMと出ます・・

これは、セレロンMでは二次キャッシュメモリが少ないだけでなく、省電力機能など一部の機能が削減されている・・しかしA110の機能は基本的にペンティアムMと同等です。

A110シリーズには600MHzのA100もありますが、Atomプロセッサーが登場する前に超小型ノートパソコンに使うために作られたCPUです。

AtomプロセッサーはペンティアムM系とは全く設計思想が異なるCPUですが、動作周波数がGHzクラスであることや、ハイパースレッディングを搭載して、疑似デュアルコアを実現していることなどから、Atomプロセッサーの方がより性能が高いと推測しています。

Windows7プロフェッショナルのインストールを試みるパソコンに入っているのはWindows XPホームエディションです・・これにWindows7プロフェッショナルのアップグレード版のDVDを入れて、インストールを試みます。

Windows7はWindows XPからアップグレードできますが、Windows XPがインストールされているのをチェックするだけで、ソフトウェアなどは引き継ぎません・・環境などは、転送ツールでWindows7インストール完了後に移行できますが、基本的にクリーンインストールに近い状態になります。

さて、インストールの初期の段階で、CPUのチェックが行われるか画面を見ていましたが、特に何事も起きずインストールが進みます。

Windows7プロフェッショナル・インストールの最終段階インストールの最終段階に来ました・・

800MHzなのに、特に警告やメッセージは出ませんでした・・

それとも、CPUのタイプが何か判断するような高度なCPUチェックになっているのだろうか???

ちなみに、A100やミニノートによく使われていたAMDの超小型ノートPC用CPUでどうなるかは、自分がそれらを搭載したPCを持っていないので、確認できません。


Intel A110でWindows7プロフェッショナルが動く見事Windows7プロフェッショナルが何の問題も無く動きました。

グラフィックスがIntel945チップセット内蔵グラフィックスなので、エアロは有効になります。

使っていて、特に重たいと感じることはないです・・大半のデバイスが標準ドライバで動きました・・特に、このパソコンの画面はタッチパネルにもなっていますが、これも標準ドライバで動いており、ペンタッチしたらきちんと反応します。


スコアは1.5点スコアを見てみました・・

やはり、あまり点数はよくないです、特にCPUが最も低い1.5点となっており、メモリやハードディスクより格段に低い点数です。

ただ、ミニノートパソコンを重たい処理に使うという使い方はあまりしないのではと思います。外出時にネットへ接続したり、空いた時間に文書の作成をする・・そのような使い方なら、特に問題ないと感じます。

もっとも、速い、遅い・・は人により感覚が違うので、普段からマルチコアCPUのパソコンになれていたら、遅いと感じると思います。

しかし、Windows7はプロフェッショナルでも、かなり軽いのだと感じました。


なお、同じA110を搭載したパソコンにWindows7をインストールしても私と違う結果・・つまり正常に動かないというケースは多々あると思います。Windows7にアップグレードする場合、自己責任でお願いします。

この記事は、あくまで参考程度にしていただくと幸いです。

kensan156m at 23:36│Comments(3)TrackBack(0) 電気・通信・PC等 

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この記事へのコメント

1. Posted by はやぶさ いさむ   2010年02月03日 00:22
4 コメント欄で質問しても良いですか?

ビスタ機にセブンをクリーンインストールと
ありますが、その場合、ビスタOSのハードディスク
使用量は減って、セブンが入って、ハードディスクの
負担は減りますか?
2. Posted by けん   2010年02月03日 00:45
>はやぶさいさむさん
コメント欄で質問してもいいですが、答えられない質問の場合は分からないとレスすることになることを了解願います。

上の記事で使ったパソコンは実はWindows XPが搭載されたパソコンで、Windows7のアップグレード版はWindows XPからのアップグレードは可能だけど、実は、Windows XPのソフトや設定を引き継げず、後からソフトなどをインストールしないといけないという制約があります。

Vistaからのアップグレードの場合、Vistaの環境を引き継いだアップグレードが可能です・・ただし、搭載されているVistaと同格のWindows7へのアップグレードの場合のみです。

Vistaのホームプレミアムなら、Windows7のホームプレイアムへ・・Vistaのビジネスなら、Windows7のプロフェッショナル・・というアップグレードなら環境を維持したままアップグレードできます。

なお、同格のWindows7を使っても32bitと64bitをまたぐアップグレードの場合は、クリーンインストールとなります。

ハードディスクの占有容量ですが、Vistaより多いです。Windows7はVistaより軽く動くようにチューニングされていますが、機能は強化されているので、その分、ハードディスクの容量を使います。
3. Posted by はやぶさ いさむ   2010年02月04日 07:04
5 コメントのレス、ありがとうございます。

やはり、OSの容量は増えてしまうのですね。

Windows7の標準搭載のPCを買うことにします。

とても参考になりました。

重ねて、感謝いたします。

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