2008年08月13日

故障しなくても・・使いにくくなる場合はある

古めのパソコンを、新しいOSやソフトにアップグレードして継続して使っていても・・・別に故障していなくても、使いにくくなる場合は多々あるようです。

家にも9年前のPC(ペンティアム2ベースのセレロン433MHzのノートPC)を2台Windows XPにアップグレードして使っていますし、11年前のPC(元はMMXペンティアム166MHzですが、CPUを載せ替えK6-2の366MHzにパワーアップ)をWindows2000にアップグレードして使っています。

どちらも、PCそのものは故障していませんし、OSはどちらもサポート期間内のものです・・



Windows2000のパソコンの方は・・とりあえず話しから外しますが・・

9年前のWindows XPのパソコン・・当初は比較的快適に動いていました・・ところが、まず、セキュリティソフトでぶつかりました・・ある老舗セキュリティソフトを使っていたのですが・・急に重たくなったと思ったら、大幅にバージョンアップされ、最低でも500MHzのCPUが必用となっていました・・

最低500MHzのCPUが必用なのに433MHzで快適に動くわけがありません・・・結局、いくつかのセキュリティソフトのお試し版を使ってみて、その時に最も軽かった、ウィルスセキュリティZEROを入れました・・これだけで起動時間が半分以下に短縮したくらい、高速化しました・・操作に対する反応も大幅によくなりました。
ウィルスセキュリティZEROは現在は動作の最低限度を書いていませんが・・私が購入した物のパッケージには100MHz以上のCPUとなっており、これなら433MHzでも余裕があります。

さて、最近、急に重たくなったと感じたのは、Windows XPのSP3(サービスパック3)を導入したときです・・サービスパック3を入れると、また起動も反応も遅くなってしまいました・・・これは、サービスパック3では同時に.NET Framework3.0が入るからのようです・・サービスパック3を入れる前に、.NET Framework3.0を入れたことがありますが・・大幅に重たくなったので削除した経験があります。

これに対処するには・・パソコン側のパワーアップをするしかありませんが・・できることは限られています・・何より、ハードディスクの空き容量が少なかったので、4200回転の6.4GBの物から、それより回転数の速い5400回転の40GBの物に交換しました・・これで、ハードディスクへのアクセスは高速化しているはずなのですが・・実際に操作してもあまり違いが分かりません・・ストップウォッチで計ると速くなっているけど・・
それで、1クラスタの容量をアップさせることにしました・・1クラスタ32セクタ(16KB)でしたが、2倍の64セクタ(32KB)に変換しました・・ファイルの収納効率は落ちますが、全体のクラスタ数が減り、目次に当たる部分が小さくできる・・また、最近は大容量のファイルが多いので、1クラスタ読むだけで2倍の情報を取り込める効果を期待しました・・

結果的には、このちょっとした変更は大きく効きました・・起動時間がサービスパック3を導入する前と同等になりました・・パソコンの反応も改善されました・・

ただ、このパソコンでできることは、もう、あまり無いです・・

インターネットをしていると、動く画面が出たり、PDFファイルが開かれたりしますが・・動く画面は多くはフラッシュプレーヤーが使われています・・
これもインターネットにつながるので、最新版を導入しておくのがセキュリティ上必須です・・しかし、フラッシュプレーヤーの最新版は、450MHzのCPUを要求しています。クロックの数値では僅かの違いですが・・・少し足りません・・
概ね、○○○MHzで動くと書いてある場合、その数値は最低限の場合が多く、普通はその2倍くらいないと快適に動かないと言われます・・

つまり、9年前のPCでは、フラッシュが多用されたページを開くと、CPUへの負担が重たくなってしまい、反応が遅くなってしまいます。また、PDFファイルを閲覧するための、アドビリーダーも・・バージョン7.1.0はペンティアム相当のCPUを条件にしていますが、バージョン8.1.2はペンティアム3相当のCPUを求めています・・最新版のバージョン9では、1GHzくらいを要求していたような記憶があります・・

つまり、アドビリーダーは7.1.0を選ぶしかありません・・ペンティアム2が元のセレロンですから、バージョン8.1.2を選ぶと、要求する性能より低くなってしまい、快適には動かなくなります。

このように、ソフトウェアのバージョンアップが原因で、古いPCは故障していなくても、使いにくくなるなってしまうのです・・・

もっとも、現在、ペンティアム2ベースのセレロン433MHz程度のCPUを搭載したパソコンを使っている人は少ないと思いますが・・・

5年前の普通のPCでも1GHz以上はありましたからね・・(苦笑)

パソコンを長く使う場合、こういった問題がいずれ起きることを考えないといけないんですね・・・

kensan156m at 18:47│TrackBack(0) 電気・通信・PC等 

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