2008年05月28日

パソコン用外付け地デジチューナー

バッファロー製パソコン用地デジチューナー5月になり、今まで著作権などの問題で実現していなかった、パソコン用の地デジチューナーがいっせいに発売されました。
それ以前は、最初から地デジチューナーが搭載されているパソコンを購入しないとパソコンで通常の地デジを見る方法は無かったのですが・・やっと解禁になりました。(もっとも、ワンセグなら見ることはできましたけどね)

これは、地デジの信号を流すにあたって、高度な暗号化を求められていたのですが・・あまり暗号化が高度だと、高性能なパソコンでしか暗号を解読できず、製品化が困難だったのです。それが、暗号化を各社の独自方式でよいという方針になったので、このようにあとから地デジの機能を追加できるようになったのです。

多くの製品はデスクトップタイプパソコンに地デジチューナーカードを内蔵するタイプですが、USB端子に接続する外付けタイプも商品化されています。

私が購入したバッファロー製のチューナー(写真参考)もUSBタイプの一つです・・つまり、ノートパソコンでも地デジの機能を増設できるのです。お値段も2万円を切っており、地デジのテレビを購入することを考えると非常に安価です。




パソコン用外付けチューナー本体(写真はチューナー本体)バッファロー製チューナーの特徴は、多機能であることと、なんといっても、現在では性能が少々劣るパソコンでも視聴できるように、チューナーから送り出す映像信号をハイビジョンの最高画質・高画質・通常画質の標準・長時間モードの4種類から選択できるようになっており、ハイビジョン画質だとコマ落ちするパソコンでも、通常画質にすれば、難なく視聴できたりします。通常画質といってもDVD並みの画質です。

この機能をトランスコード機能と呼ぶようで、チューナー内部でハードウェアによって行われます・・つまり、パソコンの負担が軽いのです。

現在のパソコンの新製品の多くがデュアルコアCPUなど高性能CPUが搭載されていますが・・トランスコード機能を使い通常画質にすれば、シングルコアCPUである、ノートパソコン用のセレロンM 2.0GHzでも動作することになっています。

他社よりパソコンに求める条件が低いのです。概ね、ここ2年程度の間に発売されたパソコンなら、通常画質での表示は可能ではないかと思われます・・

実際に、セレロンM 1.5GHzのパソコンで動作確認をしてみましたが、通常画質では問題なく表示されました・・つまり、箱に書いてある最低条件より低い性能ですが、十分表示できました。

なお、自分のパソコンで表示可能かどうかをテストするプログラムがバッファローのサイトにあるので、性能に不安があるけど・・という方はテストプログラムをダウンロードしてテストすると概ね分かります。


もっとも、私がチューナーを購入した理由は、パソコンでテレビを視聴したり、録画するためでもありますが・・それ以外の理由もありました・・

それは、家のあたりで地デジを受信している家庭が無く、ついでに、地デジの送信所は山で遮られており、電器店で話を聞いても、映る可能性は低いという返事ばかりだからです・・電波のレベル測定だけでもできませんかと言っても、受信機の購入が前提になるうえに測定料金がかかる・・

もし、測定して不十分だという結果が出れば、地デジテレビは使えない箱になるだけです。パソコン用チューナーは小型であり、またテレビに比べると安価です・・つまり、家で地デジが受信可能かテストする意味もありました・・現在、家には地デジの受信機はパソコン用のワンセグチューナーがある程度で、アナログの電波が止まる、残り3年間の間に、地デジの受信機へ切り替えていかないといけません・・・そのためのデータを事前にとっておく必要があるのです。

家のあたりの家庭は全て、UHFのアンテナをサテライト局に向けており、これは、地デジの送信所からは概ね反対方向になります・・・つまり、常識で言えば、アンテナの向きを変えるか、地デジの送信所に向けたアンテナを増設しなければ映りません・・
また、山の陰であるという悪条件を考慮すると、増設するアンテナはかなり大きな物を用意しないといけないということになります。

電波のレベルは80%くらいでしたしかし、アンテナがサテライト局に向いた状態のまま、地デジチューナーに接続しました・・
それで、なんと電波のレベルを見ると70〜80%と出ており、全てのテレビ局が受信できました・・・・恐らく、建物などからの反射波を拾っているのだと思いますが・・家で地デジの受信機を揃える場合、バッファロー製チューナーと同等、あるいはそれ以上の感度がある物であれば、アンテナの向きを変えなくても映ることが分かったのです。

なお、通常の場合だと、90%以上のレベルになるようです・・アンテナが反対向きで反射波を拾っていることと、山の陰になっていることで、レベルが落ちているわけですが・・もし地デジのテレビを購入して映らなければ、通常のサイズのUHFアンテナを送信所に向けて増設すれば大丈夫だと思います。

ちなみに、バッファロー製チューナーの場合、60%を切ると、うまく受信できなくなります・・ブロック状に乱れたり、画面が一時的に止まったりします。

ただ、バッファロー製チューナー・・最初に添付されていたCD-ROMに入っていたソフトは不具合があり、すぐに修正版がネット上にアップされました・・しかし、今日の時点でも開発途上版であることを示すベータ版です。私のパソコンでは、理由はよく分かりませんが、Windows終了時にエラーが出ます。
今から購入を検討されている方は、バッファローのサイトでベータ版ではない正式版がアップされたのを確認されてからの方がよいかと思います。


もっとも、初物には不具合がつきもの・・・初物を買って、うまくうごかない〜なんて言う人たちのことを敬意を込めて人柱と呼びます・・今回、自分が人柱に志願してしまいました(苦笑)

kensan156m at 17:39│TrackBack(0) 電気・通信・PC等 | 音楽・オーディオ・ビデオ関係

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