2007年02月18日

グリーンムーバmax第6編成発見&第5編成乗車

グリーンムーバ第6編成先日、用事で広島市内へ出かけた際・・
いきなりグリーンムーバmax第6編成に遭遇!!つまり5106番の編成だ・・
急いで撮影・・

広島電鉄の低床路面電車グリーンムーバmaxは4編成ありましたが、3月末までに3編成増備されるという。5105、5106、5107の番号となると思われるが・・5105は先日確認・・そして、この日5106を確認した・・

鉄道のCO2排出量は人間一人運ぶことに換算すると、乗用車の10分の1から12分の1・・しかも、乗用車にはたいてい運転手しか乗っていないから、定員まで乗った上で計算したこの数値は、さらに乗用車には不利となります。

つまり、定員4人の車に一人しか乗っていなければ鉄道の40倍のCO2を排出している計算になる・・例え、燃費を3倍改善しても逆転は全く不可能・・

グリーンムーバmaxは環境に優しく、人にも優しい、近未来の都市交通の主役となるべきよい手本だと思います。




グリーンムーバ第5編成・・キタ用事がすんで、帰りに路面電車を待っていたら・・・

なんと今年入ったばかりのグリーンムーバmax第5編成(5105番)がキタ!!!

待ってました!!・・グリーンムーバmaxはまだ少ないから広島にいても、乗ることができるチャンスは少ないのです。

2007年製のプレート2007年製のプレートが運転台の後ろに付けてありました・・

ワーイ・ワーイ \(^_\)(/_^)/ ワーイ・ワーイ・・新車だ!!





車内の様子車内の様子です、昼のお客様が少ない時間帯だったので、うまく写せました・・

立って乗車される方のための握り棒がいくつもあります。それも黄色に着色して分かりやすいようにしてあります。路面電車はカーブの時の揺れが大きいので、これには助かります。

なお、広島市中心部に近づくと満員となり立って乗車される方もいました・・

ボックスシート・・この下に車輪があるグリーンムーバmaxは5つのユニットから構成されており、車輪があるのは、前後のユニットと真ん中のユニットです。

これは最後部のユニットの座席の様子・・ボックスシートです。

比較的・・良質のいすですが、さすがに、JR西日本ご自慢の転換式クロスシートに比べると、乗り心地は少し負けてしまいます。

なお、5つのユニットの内、車輪があるのは3つだけで、残りの2つのユニットは、車輪のあるユニットに支えてもらっています。かなり特殊な構造です。

車いす用スペース車いす用スペースです。

車掌さんがいる前の扉には、電停とのすき間を無くすため、車いすが乗るときは、プレートをスライドさせて、すき間を無くし、スムーズに乗降できるようになっています。

それ以外の乗降口にはプレートはありませんが、段差がないので、上り下りしなくてもよく、普通に歩いて乗降でき、体力的に弱いお年寄りの方や病気の方、障害のある方には優しい乗り物となっています。

ロングシートこれは、真ん中の車輪の有るユニットのロングシートです。このロングシートの下に車輪があります。

なお、M車は前後の2つのユニットで、真ん中のユニットはモーターは付いていないようです。

造りはボックスシートと同じ素材のようです。比較的良質だと感じます。



LRTシステム整備事業補助対象車両のプレート運転台のすぐ後ろに「LRT整備事業補助対象車両」のプレートがあります。

CO2削減を世界に公約している以上、公共交通への移行は国策でもあります。



段差無し・・電停に止まったときに乗降口を撮影・・

電停との間にすき間はありますが、段差はありません。歩道から、横断歩道を渡って・・・電停はスロープになっているので、従来の路面電車やバスのように階段を上がる必要がないのです。

地下鉄などは、階段を上り下りしなければならず、エレベータやエスカレータの整備が必須となってきますが、それには相当の金額がかかります。路面電車は、インフラの整備もローコストなので、財政にも優しい乗り物と言えます。

車いすの方は、車掌さんがいる乗降口から乗降すれば、このすき間の問題は解決します。

車いすマーク!広島市中心部で下車・・・

ふと、車両を見ると、5105番の文字と共に、車いすマークがありました・・

昔、広島も路面電車の存廃が論じられたことがあると聞いています。各地にあった路面電車はモータリゼーション(自動車の急速な普及)の時期に、じゃまになるとか、お客様が減った等の理由で、続々廃止されました。

広島は幸いなことに路面電車が残りました。しかも、国内最大規模の路線を保持してです・・今から考えると、これは幸運と思います。

一時は、鉄道は時代遅れの乗り物と言われ、これからは自動車の時代になると言われましたが、今では、欧州では都心部に車が入れないのは当たり前で、都心部には高速低床路面電車網が整備され、都市間は新幹線が網の目のように整備されていっています。陸上運輸部門のCO2削減の切り札は実は鉄道だったのです・・

日本でも、貨物輸送の鉄道への移行を国策で進めておりモーダルシフトと呼ぶそうです・・最近、貨物列車をたくさん見るようになりましたが、CO2削減のためだったのです。

時代遅れなんて言われたこともあったけど、近未来の乗り物として鉄道はよみがえった感じがします。

kensan156m at 16:00│TrackBack(0) 鉄道関係 

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この記事へのコメント

1. Posted by R‐157   2007年02月18日 21:33
おお、早速グリーンムーバmaxの最新編成が登場ですか。路面電車は、環境にやさしいですからね。車が渋滞していようとも、広島ではスイスイ走っていたという記憶が、私の頭の中にも残っています。

さすがは、路面電車王国・広島ですね。長崎にも、同様の編成が登場したとはいうものの、まだ少数派のようですし・・・

鉄道復権は、自分も望んでいますよ。環境への負担も少なく、一度に多数のお客さんを輸送出来るのですから・・・

ああ、広島にお住まいのけん様が羨ましい・・・
2. Posted by けん   2007年02月19日 01:03
路面電車は排気ガスを出さないという点も押しポイントです。都心部では、車の排気ガスで、空気が汚いですから・・

ちなみに、グリーンムーバとグリーンムーバmaxの増備により、輸送力が上がったため、加速性能に劣る被爆車両が2両、退役せざるをえなかったのは残念です。

古い電車でも鉄道はもともと動くのに必要なエネルギーが少ないという特性があり、被爆電車でも車よりはるかにエコロジーだったのに・・

鉄道復権は、日本では国民の意識改革が無い限り、かなり難しいと思います。公共交通=面倒・・乗用車=自分の空間・・ですからね・・

というか、日本人に公共心が育っていない子どもが多いのはいつも車で移動しているからという説があります。公共交通の中で大声で話をするとか、お菓子をばりばり食べることは控えないといけないことですが、自家用車の中では、自由にできますからね。
3. Posted by R‐157   2007年02月19日 21:36
公共交通機関でのマナー、最近はどうも宜しくないですよね。特急や新幹線の車内ならばともかく、大声を出したり、お菓子を食べたりというのは考え物です。

御指摘のように、車での移動ばかりをしているせいなのでしょうか。私も本日、地下鉄車内で、子供を土足で座席に立たせていた親につい注意してしまったのですが、その親はしぶしぶ子供の靴を脱がせていました。親がこれではね・・・と感じさせられましたよ。
4. Posted by けん   2007年02月20日 00:33
そのような親御さんをよく見かけますが、車社会の中で育った親御さんですから、公共マナーを知らなくても驚かないです・・

電車やバスの中では他の人に迷惑がかからないようにしないといけません・・子どものときから、公共交通を利用していると、小学生くらいでも、大人並みにおとなしく乗車している姿を見ます。

一方、車の中は家庭の中の延長にすぎません・・渋滞したら前の車に罵声を浴びせる人がいますが・・道路が公共の空間ということが分かってない好例です・・車の中は私的空間ですが・・走っている道路は公共空間なんですね・・

今、全国に9000万台の車があると聞いたことがあります・・どう考えても多すぎだと感じるのは私だけでしょうか・・・