2007年02月11日

母のPC改造レポその3(概ね完結(謎))

K6−2・450MHz母のPC・・K6−2・350MHzを300MHz動作で作動させる改造は成功し、うまく動いていたけど・・
先日、多少クロックアップしてテストしたところ、やはりクロックが速い方がより性能アップになることも分かった。


母のPC改造レポその1

母のPC改造レポその2

パソコンのN10延命体質改善

そして、写真にあるように、手元にK6−2・450MHzがある・・ネットで調べると、K6−2にはベースクロックの6倍速設定ができる物があるという。となると、ベースクロック66MHzでもその6倍の400MHz動作が可能になる。

6倍速設定可能な物は特定の数字が書いてあるという・・「26351」と書いてあるそうだが(モデル8の意味らしい)・・けんのK6−2・450MHzにはそのような数字は書いてない・・しかし、6倍速のディップスイッチの設定方法は分かったので、だめもとでやってみることにした・・




K6−2・350MHzから450MHzへ載せ換え400MHzで動かすわけだから、当然350MHzから載せ替えないといけない。

ということで、K6−2・350MHzからK6−2・450MHzへ載せ替えた。白いのは冷却用グリスである。これでヒートシンクと密着させ、冷却効率を高めるのです。

K6−2の450MHzは最大消費電力が30W近くにもなり、ついでに最高温度が60度と今までの物より10度下がっている・・これは十分冷却しないと過熱して、フリーズしたりする可能性が高いことを示しているのです。

6倍速設定これが、フローラでの6倍速設定です。

ベースクロック66MHz、K6−2の6倍速設定で400MHz動作を狙います。

ただ、不安なことがありました・・それは、450MHz版はコア電圧2.4Vで駆動することになっているのに、2.1Vの設定のまま動かすことにしていることです。450MHzより低い周波数で動かすから大丈夫ではないかと思い、そのようにしたのですが・・・K6−2モデル7もモデル8も動作を保証する電圧はプラスマイナス0.1Vだから、どうなるか分からない・・

設置を終えて、スイッチを入れる・・もし電圧が不十分だったら動かないだろう。

しかし、難なく、最初の画面が出たのでBIOSを立ち上げる。

何故か333MHzと認識何故か、333MHzである。
これはオーバークロックしたときもそうだけど、333MHz以上になると、333MHzと表示されるようです。

とりあえず、BIOSが動いたので、そのままOSの起動に・・意外とすんなりと立ち上がる。


400MHz動作を確認クリスタルCPU・IDで400MHz動作していることを確認しました。6倍速を認識するコアであることが分かる。これは幸運だった・・

さて、動作状況だけど、Windowsやインターネット、あるいはワードやエクセルといったソフトはちゃんと動くのだけど、一部のフリーソフトに動かないものがある・・

スパイボットを立ち上げようにもアプリケーションエラーと表示され動かない・・というか、K6−2にしてからスパイボットは立ち上げてなかった・・K6−2が原因なのか、450MHz版だからなのか、調べる必要はあるだろう。

また、ベンチマークとして使われるソフトの一つSuperπが時々、エラーになって止まる現象が見られる・・概して不安定な動作状態だ。しかし、母が普通に使うソフトはどれも作動するので、このままにしようかと・・

400MHz動作でのベンチマーク400MHz動作でのクリスタルマークである、総合値は、350MHzを366MHzで動かしたときより落ちているが、これはメモリの値が違うからである・・

実は、これくらいの測定誤差が出るのです・・ただ、CPUの方はALU(整数演算)、FPU(浮動小数点演算(実数演算))とも、300MHzより大幅にアップし、フルスピード2次キャッシュメモリを搭載した、セレロン433MHzの父のPC(ALUは1500程度)に迫っている・・

K6−2は2次キャッシュメモリはマザーボードの方に搭載されており、66MHzでしか動作していない、それに対し、セレロンは、CPUと同じ動作速度で動作しており、この点はK6−2の弱点でもあります。

ただ、本来は、マザーボードのクロックを100MHzにして使うように設計されているので、K6−2本来の性能を出し切れない状況でもありますが、それはマザーボードが66MHzの物だから仕方ありません。

起動途中にフリーズ何度か起動していると、なんたることか、起動途中にフリーズが発生した・・

これでは安定して動いているとは言えない・・

それで、一度350MHzのCPUに戻してスパイボットの動作などをチェックしてみた・・結果は、350MHzのCPUを300MHz動作させたとき、スパイボットは正常に動きました。他のソフトも同じ・・

となると、K6−2だから、動かないのではなく、450MHz版の何かの問題・・・一番怪しいのは、電圧であろう・・動作保証電圧より低い電圧で動かしている・・

それで、マザーボードには2.1Vの次は2.8Vしかないので、2.8Vに設定する決断をする・・これは逆に動作保証電圧より高い・・

ただ、オーバークロックなどを行った際、不安定になると電圧を上げるというのが常套手段でもあります・・これをカツ入れと呼ぶようです。

なぜ、電圧が高い方が安定するのかと言えば、CPU内の半導体のスイッチング動作は電圧が高い方が速い動作ができるからです。

禁断のコア2.8V設定オーバークロックではないけど、カツ入れします。

禁断のコア2.8V設定、AMDの英文の資料をちらっと見たけど、この設定は絶対最大定格を超えているかもしれない・・・英文なので詳しくは分からないが・・

絶対最大定格とは、それを超えた電圧を与えると、CPUが壊れる電圧である・・絶対に超えてはいけない電圧である・・・まさに、禁断の2.8V設定である。

けんさんがうまくいったからといって、絶対真似をしないでください・・真似をする場合は自己責任でお願いします。

ベース66MHz、CPU6倍速設定マザーボードのベースクロック66MHz、CPU(K6−2)は6倍速の設定を行いました。

これで、400MHz動作になるはずです。すでに6倍速を認識するCPUであることは確認済みなので・・・

さて、今度は電圧が高いから危険なのです・・電源を入れた瞬間、CPUが昇天する可能性もあります。

でも、2.4Vと350MHzより0.2V高いのだから・・耐性も高いはずと信じてスイッチを入れる・・・

やはり333MHzと認識すると、難なく立ち上がった、とりあえず、BIOSを見るが・・

いつもの通り、333MHzと認識している・・

どうなるか分からないが、OSを起動させる・・・



2.8V・400MHzでのベンチマーク見事起動した・・スパイボットも問題なく動く・・やはり電圧不足が原因でエラーが出ていたのだ。

さっそくクリスタルマークでベンチをとるが・・2.1V駆動の時と誤差の範囲内である・・電圧では性能は変わらない・・・ということです。

しばらく、いろんなソフトを動かす・・CPUに高い電圧がかかっているから、負荷がかかれば、何らかの問題が起きるかと思うけど・・何の問題もなく動く、箱を開けてヒートシンクをさわってみるが、そんなに熱くなっていない・・

その後、1週間、母に使ってもらったが、特にCPUが原因と思われるトラブルは一件も発生していない・・というか、トラブル自体一件しか発生していない・・これは、オフィスのアップデートをしてなかったからであり、アップデートすれば問題解決・・CPUは安定して動作している。

ということで、K6−2・450MHzを400MHz駆動することで、母のPCの改造はとりあえず完結ということになりました。

起動時間は、300MHzの時がログオンまで1分13秒、以後が4分20秒程度だったのが、400MHzではログオンまで1分27秒、以後が3分32秒と高速化されました。

Superπ104万桁の値は、300MHzの時は13分02秒だったが、400MHzでは10分33秒・・

概ね3割程度のアップとなりました・・当初のMMXペンティアム166MHzからすれば3倍程度の高速化が図れたと思います。

ロゴマークを貼る改造がほぼ終了し、レア物のK6−3でも出てこなければ、もう改造しないでしょう・・

それで、K6−2のロゴマークを貼りました。

家でAMDのCPUのPCはこれが2台目です・・一台目はタウンズだから、現在もサポートされているOSを使い、ネットもできるPCでは初めてです。

kensan156m at 18:12│TrackBack(0) 電気・通信・PC等 

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この記事へのコメント

1. Posted by max長瀬   2007年02月13日 18:56
PCさおりんより

長期に渡る 極秘任務ご苦労さまでした。

カローラをチューンして スープラ並みにした ということでよろしいでしょうか?(笑)

ちなみに私も、PC直ちんの「Vista Home Prenium」インストールや、Vaio R30のCPU換装でいろいろ疲れました。(苦笑)
2. Posted by けん   2007年02月13日 19:21
166馬力が400馬力になったので(謎)・・それくらいのパワーアップかもしれませんね(笑)

カツ入れしてるけど、今のところ、問題なく動いています・・ただ、夏場が大丈夫かという不安はありますが・・(苦笑)

もし、その時にCPUがだめになったら、取り替える前の350MHzのK6−2を使って、333MHz動作にしようかと思っています。

ちなみに、けんさんも間もなくVistaを発注する可能性大・・(謎)
3. Posted by R‐157   2007年02月13日 22:26
私からも「長きにわたって御苦労様でした」と申し上げます。

max長瀬さんが「カローラをチューンしてスープラ並みに」と仰っておられますが、スープラ以上に、クラウンのロイヤルサルーンGになったのではと感じます。

延命して長く使う、これこそが理想ですものね。文系の自分には、やや難しいと感じる部分もあるのですが(苦笑)

P.S.「参考記事の書き方」へのアドバイス、ありがとうございました。おかげさまで、本日の記事において、成功致しました事をご報告申し上げます。
4. Posted by けん   2007年02月13日 22:47
現在、家で、一番PCを使って文書を作っているのは母じゃないかと思うんです。その母のPCが10年前の水準の性能では、動作が遅いのではと感じていました。

私は画像処理とネットばかりだし、父や弟は母ほどは使い込んでいません。

当初は母の操作の方が遅かったけど、最近は明らかにPCの動作が遅いために操作が遅くなる場面が出てきたので、何とかならないかと思案していたところに、ちょうど欲しい部品が手に入ったので、だめもとで改造しました。

家では、使える限り使う・・そんな家庭です・・

ただ、昔の物はそれでもよかったのですが、PCをはじめ最近のIT機器は、長く使えないので困っています・・