2005年03月09日

シャッターボタンを押しても作動しなかった理由

本題の前に・・少し前、雑誌を立ち読みしていて、最近の10万円クラス一眼デジカメの特集をいくつか見たけど・・買っている方には申し訳ないですが・・ぼくは、今は買いじゃないと感じました・・
もっとも、たくさん売れていることは、いろんな意味でよいことなので、買いたいという方がいても止めませんが(苦笑)

今・・コンシューマ向け一眼デジカメで、買いと言えるのは・・値段が倍くらいするけどEOS−20Dじゃないかな・・山でお会いした人の多くもそう言われているし・・
(あくまで個人的意見です・・自分はそう思うという程度のたわごとです)

というか、本題に戻って・・

ブログに、「あさかぜ」最終便を写しに行った時の話を書きましたが・・・シャッターボタンを押しても、カメラが作動しなかったと書きましたよね。その話は別の機会に・・と書いたので、ここで改めて取り上げます。

理由は・・AF(オートフォーカス)がうまく作動せず、ピントが合わなかったからシャッターが切れなかったんです。その時は、理由がすぐ分からず、カメラが作動しなかったと・・かなりあわてました・・


AFには、大きくわけてアクティブ方式とパッシブ方式があり、一眼レフのAFはパッシブ方式になります。


アクティブ方式は、カメラの方から赤外光などを投光して、被写体までの距離を三角測量の原理で計り、レンズを所定の位置へ動かします。真っ暗でもピントが合う、ピントが合うまでの速度が非常に速く、リアルタイムレリーズが実現できる反面・・窓越しだと誤作動しやすいとか・・赤外光が届くのはせいぜい10m止まり・・それ以上は、遠景モードを押してもらうとか・・被写界深度を深くして無限遠まで合うようにしておくといったことになります。
コンパクトタイプのフィルムカメラの一部が、この方式です。


さて、パッシブ方式とは・・見えている光からピントを決める方式です。コンパクトカメラのパッシブ方式は、アクティブ方式に近いので、はしょりますが・・
コンパクトデジカメは全て何らかの形で、この方式ですね・・CCDに写っている画像から・・ピントを割り出す・・コントラスト検出方式です。

一方、一眼レフはフィルムカメラもデジカメも全く同じ方式です。位相差検出方式といって、レンズのF5.6の部分を通ってくる2本の光を線状のセンサーに当てて・・ピントを検出する・・
この方式の最大の利点は、ピントがずれているとき、前にずれているのか、後ろにずれているのかすぐに判断できることと、コントラスト検出方式よりはるかに速いピント合わせができます。

もちろん欠点もあります・・暗いところや、コントラストが低い所では、ぜんぜん効きません・・暗いところでは、AF補助光をカメラが投光する場合がありますが・・これもうまくいかないことがあります。


ここまで書けば、なぜカメラが作動しなかったか・・理由が分かると思います・・そう、暗かったんです・・それで、AFが多少迷ってしまった・・
列車は動いているので、時間的猶予は、前の人がよけてくれてから2秒程度しかありません。当初はマニュアルで置きピンも考えたのですが・・何度も場所を移動したし、人が多すぎ・・・狙ったところで、前の人がよけてくれる保証がない・・

仕方なくAFモードにした・・最初はストロボを使わずに写す予定だった・・800のフィルムを入れていたから十分写るだろうと思っていたから・・
ところが、他の列車で露出計を見ると、かなり苦しい・・それに、他の人が皆ストロボを光らせる体制でした。

それで、ストロボをアップ・・EOS7は、ストロボを収めていると、どんなに暗くてもAF補助光を投光しないのですが、ストロボをアップすると、多少暗かったら間欠発光によるAF補助光を投光します・・でも、届く距離はせいぜい数メートル・・列車まではぎりぎりって感じで・・結局、AFが決まらないまま・・列車が通過したわけです。それを、その時は、カメラが作動しなかったと感じたわけです。

今回の経験で、外付けのストロボがほしいなと思いました・・外付けのストロボには、赤外光によるAF補助光も付いていますが、カメラ付属の内蔵ストロボによる補助光より遠くまで届くからです。
といっても、けんさんは普段、日中の風景を写しているわけだから・・外付けストロボを持っていても、出番はほとんど無さそうです(苦笑)

kensan156m at 17:33│TrackBack(0) カメラ・写真 

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